モンゴル通信3

〜ウランバートルからの風〜 初春のメールから

皆さんモンゴル便り3回目をお送りします。
あまりはっきりしない写真ですが、モンゴルの民族衣装デールでけん玉をやっているという、面白いものです。

けん玉大会

またまた旧い話で恐縮ですが、昨年10月私の勤めるモンゴル文化教育大学の文化祭が行われました。
その時、けん玉3段の腕前のサローンジャルガル君(イレードゥィ大学3年)をリーダーに、テムジン友の塾という孤児院の孤児達13人がモンゴルの民族衣装デールを身にまとい、けん玉の妙技を披露し、やんやの喝采をあびました。
とりわけ、最年少5歳の子が技を失敗するとタメ息、成功するとドッと歓声があがるなど、いずこの国も観客の反応は同じものだとの感がしました。
まして、相撲と同じ日本の国技?である「けん玉」で共鳴をえているかと思うと、多少鼻が高くなるような、何処かがくすぐったくなるような感慨にふけったものです。

kendama.jpg (5808 バイト) (この写真は別の会場のもの)

けん玉を教えられる日本人留学生

実は、私の同僚でモンゴル在住7年になる木本文子先生(若いが年齢不詳)がモンゴルにけん玉を広めたということで、なかでも熱心なのが前述のサローンジャルガル君。
いつもけん玉のセットを携行し、機会がある毎にカチャカチャと腕前を見せています(尤も、巧いひとがやるとカチャカチャという音ではなく、サッサッとあまり音がしません。また、皿で受けたときの球の穴の方向も決まっているそうです)。
日本人が多くいる留学生寮では「外国人に教わるとは..」とぼやきながら、逆に指導してもらっている日本人留学生もいます。

日本からの「けん玉」親善

木本先生の出身が広島ということで、毎年年末に日本けん玉協会広島支部・支部長の今田弘武さん(57)が家族や協会の人を連れて指導に来られるそうで、昨年で3回目。
1週間くらい滞在し、ウランバートル市内の学校、孤児院、軍隊、リハビリ鉱泉治療所などを回るそうです。
とりわけ熱心なのがテムジン友の塾で、この塾では7歳の2段を筆頭に有段者が2〜3人いるそうです。
ちなみに、この孤児院は元日本軍軍医で戦後モンゴルに捕虜として抑留された春日さんという方が帰国後、日蒙親善活動の一環として設立したものです。